奈良県大和郡山市(奈良県指定文化財)

期間:平成20年(2008)9月〜21年3月

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修理前

額安寺門前池の中島に立てられていた宝篋印塔の傾きがひどくなり、倒壊の可能性があったことから、寺より大和郡山市教委に修理の依頼がなされました。当時、市教委に在籍していた山川がその指導と設計を担当しています。

解体・調査

石塔は解体後、欠損部の修理(復元修理)を行ないました。この宝篋印塔は正応元年(1260)年の紀年銘を有し、奈良県内で銘文のある宝篋印塔としては二番目の古さです。また、銘文から本塔は大蔵安清という石工の作品であることも判明しています。

解体時における実測・採拓担当は狭川真一氏(現在、大阪大谷大学教授)です。

修理・免震・耐震

なお宝篋印塔は修理後、不安定な中島から額安寺境内に移築しましたが、この際、部材間に免震材を挟み、耐震構造としました。

修理工事担当:株式会社西村石灯呂店
免震工事担当:株式会社安震

組み上げ

組み上げ工事担当は(株)西村石灯呂店です。

修理後

平成24年(2012)、市指定から県指定文化財に昇格しました。